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「司法試験」ぼちぼちでんな日記

2006.2.3

「坊ちゃん文学賞」

第9回の坊ちゃん文学賞の受賞作が決まりました。

大賞 「ゆくとしくるとし」 大沼紀子
佳作 「坂の下の蜘蛛」 高橋亮光
佳作 「明日へ帰れ」 無茶雲

どうして僕が、坊ちゃん文学賞の受賞作を知っているかと言うと、
普段昼ごはんを食べながらよんでいる
「newsweek」がなかったので、
「AERA」にしようかと思って、
AERAを探したんですがやっぱりなくって、
それで「ダ・カーポ」を買ったんです。
あんまり面白くなかったんですけど、
坊ちゃん文学賞の大賞作品だけは別でした。

すっごい面白かったんです!!!!!
スタバで本読みながらコーヒー飲んでたんですけど、
すっごい目に涙いっぱいたまってきちゃって、
「人目が気になるので決して涙だけは流すまい」
って、目薬差してからちりかみでそっと
涙をぬぐったのでした。

冒頭簡単なさわりだけ紹介すると

「一年ぶりに実家に帰ると、オカマがいた。
 一見してオカマと判る容貌をしている。優しくジャッジしてあげても、男と判別せざるを得ない広くたくましくいかつい肩幅。~以下略~」


ここ数年の坊ちゃん文学賞の大きなテーマのひとつは
「家族の再生」にあるとは、
審査員の中沢新一のコメントです。

「まあいいか」「ひきこもり」「フリーター」「ニート」
現代社会を象徴するキーワードが見え隠れします。

僕が思うところの
いい作品、面白かった作品の定義は難しいけれど、
「作品にどれだけ共感できるか」という
基準を持っているような気がしています。

もちろん、自分の経験した事にしか共感できないと言うのでは、
こんなにつまらないことはありません。
自分の見た事のない世界、
体験した事のないことをどれだけイメージできるか。

「想像力たくましく妄想に陥ることなかれ」ってね。(完)
by mondening | 2006-02-03 23:06 | 書籍
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