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「司法試験」ぼちぼちでんな日記

2004.8.5

「判例」

判例のその重要性についてようやく実感が沸いてきた。

自説で判例をとる場合も、
反対説で判例をあげて、たたく場合も
いずれにせよ判例はよくよく理解しておくことが必要である。

たとえば、
出題された問題が判例に若干の変更を加えたものである場合、
その出題された問題の基となった判例の
論点・判旨を十分理解しておかなければならない。

というのも、
当然といえば当然のことだが、
判例とまったく同じ問題が出題されることなどまずありえず、
どこかしらに変更された部分があるはずであり、
その「違和感」に気付くために、
まず、ベースとなる見解を自分のものにしておかなければならないからである(長い!)

そこで、判例と問題文との間にどのような共通点があるか、
また、どのような相違点が存在しているかを判断した後、
判例と相違している部分について、
場合によっては判旨とは異なる結論を導く事となる。

そして、この未知の領域部分にこそ
自己の「法律家としての素養」、
いわゆる「バランス感覚」といわれるものを
見せていくのでは?!と思うのである。

憲法の問題では、
「あてはめ重視」の傾向が見られるが、
バランス感覚の良さから導かれる妥当な結論が望まれる。

力がついてくれば、
未知の領域での妥当な解決方法を
導くことができるようになるのだろうか???

想像もつかないが、
合格者の皆さんは、
そのような処理をなさっているのでしょう。
その領域がどのようなものなのか、
早く覗いてみたいものです。(完)
by mondening | 2004-08-05 19:26 | 司法試験
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