「司法試験」ぼちぼちでんな日記

2004年 09月 04日 ( 1 )

2004.9.4

「オランダ刑事司法~翻訳への道~第4回」

The principle of legality is established in the Criminal Code. Section 1 reads 'No conduct constitutes a criminal offence unless previously statutorily defined in criminal statutes.'
(「The Dutch criminal justice sysytem」 39ページ)

対訳

罪刑法定主義は、刑法典で確認されている。第一条はいう。「あらかじめ刑罰法規に規定されていない行為は、犯罪ではない」。
(「オランダ刑事司法入門」 50ページ)

罪刑法定主義とは、
法律なくば刑罰無く、法律なくば犯罪無しと一般に定義される。
濫用されがちな刑罰権を制御する原理として、
現代の刑法解釈を強く規定するものであり、
近代以降の西欧型刑法の大原則である。(前田総論 68ページ)

ちなみに、
戦前の旧刑法には罪刑法定主義の規定があったが、
戦後の現行刑法に罪刑法定主義の規定はない。

なぜか?

戦後、(刑法の上位法である日本国憲法により)
憲法上の原則として罪刑法定主義(31条・39条前段)が宣言されたため、
刑法で重ねて規定する必要が無い、という理由からだそうだ。(福田総論 25ページ)

条文の重みを知る。(完)
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by mondening | 2004-09-04 19:09 | オランダ