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「司法試験」ぼちぼちでんな日記

2004.8.21

「祝!済美高校決勝進出!~春夏連覇への道~」

とうとう本当のことになりそうです。
夏の甲子園優勝。

愛媛県勢の夏の甲子園での優勝は、
1996年の松山商業までさかのぼらなくてはなりません。

松山商業1点リードで迎える
9回裏2アウトランナーなし。
マウンドには、2年生で10番を背負う阿部君。

松商の勝利を誰もが信じて疑わなかった。
しかし、ドラマが幕を閉じるにはまだ早かった。

カッキーーーン!
白球は、レフトの頭上を越えまさかの同点本塁打に。
「高校野球は筋書きのないドラマ」としばしば形容されるが、
最後の最後まで何が起こるかわからない。

ここで、少し話がそれるが、
私は、高校球児ほどあきらめの悪いやつらはいないのではないかと思う。
そこには最後の1球、「ゲームセット」の声がかかるまで、
誰一人としてあきらめる事を知らない姿がある。

年をとると、
いろいろな制約により、
たとえば、年齢、金銭、その他もろもろの事情により
本望ではないものの「あきらめる」という機会が多くなるように思う。
というか、むしろ「諦める」ということに慣れてしまっている自分がいる。

なにかにつけ、自己弁護をおこない、
「今回は仕方なかったんだ、次こそはきっと」
と自分を納得させる。

しかし、かれらに次はない。
ここで踏ん張れなければ次はないのである。

私が、年を重ねるにつれますます高校野球に熱中するのは、
彼らの勝利のみを貪欲に追い求める姿、
最後の最後まで諦めない姿勢に、
言い訳がましくなっている自分の姿を対比させ、
そして、忘れがちであった自分の「原点」を見つめなおすことができるからであるように思う。

さて、話を元に戻そう。

延長10回、勢いは熊本工業にあった。
ワンナウト3塁、一打サヨナラの場面に松商は満塁策をとった。
ここで、ライトの守備の交代がある。
そして、この交代が劇的な結末を生む伏線となるとは
まだこのとき誰も予想できなかったであろう。

エースナンバー1番をつけた右腕から投じられた第1球が、

カッキーーーーーン!

熊本工業の夢をのせた白球は向かい風によって押し戻されていた。
しかし、ライトフライには十分な距離で、
このとき誰もが熊本工業のサヨナラ勝利を信じて疑わなかっただろう。

打球は、交代したばかりの矢野君のグラブにしっかりと収まった。
そして、3塁ランナーがタッチアップを切る。
レーザービームのような返球が戻ってきた!
タッチアウト!!!

ミラクル!まさにミラクルである!
高校野球史上最高のプレーであった。
記憶に残るプレーだった。

10回の表、松商は、その矢野君の2ベースヒットをあしがかりに3点を取り、
再度勝ち越しに成功した。
そして、見事全国制覇を遂げた。

済美高校のナインの皆さん、
今年はあなたたちの番です。
遠慮はいりません。
いつものように全力でプレイをしてください。
応援しています!(続)
by mondening | 2004-08-21 16:18 | 徒然
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